4/29/2012

Twitterで学生が研究内容を暴露している件について

私は現在博士課程に所属しており、今まである材料について研究を行なってきました。その材料についてはTwitterで検索をかけて、タブで検索結果を常に表示させるようにしています。勿論情報収集はgoogle scholar のメールアラートやジャーナルのRSS等も利用していますが、Twitterで検索をかけると研究していない人がその素材についてどういった点に注目しているのか、ニュースサイトのリンク等の情報が得られるのではないかと思ってTwitterで検索してみたわけです。

検索をしてみると、確かに期待した情報も数多く得られたのですが、学部や修士の学生が「俺こんな実験やってます!」とか「こういう研究テーマを行なっています!」という呟きがかなり引っかかり、非常に危機感を覚えました。「お前、正気か?」くらいのテンションでした。

なぜ研究テーマや実験内容をつぶやく(ネット上で公開する)のがまずいのかというと、競合する研究者に情報が漏れる可能性もあるからです。(記事執筆当初は特許に関する記述がありましたが、特許法が今年度から改正されたため特許に関する記述は削除いたしました。詳細は追記、コメントをご確認下さい。)

以下に今までに私が見つけた研究者としてアウトではないかという例を挙げておきます。

4/28/2012

メモ書きによる思考の整理術

ブレークスルーパートナーズの赤羽雄二さんはA4の紙に自分の考えをアウトプットする「メモ書き」を推奨しています。最近この手法で毎日10ページ書くようにしているので、自分にプレッシャーをかける意味でここに記録しておきたいと思います。

メモ書きについては以下のサイトの177ページ(関連資料は176~180ページ)に載っています。
http://www.slideshare.net/yujiakaba/ss-7021997

どのようなものか簡潔にまとめると

・A4の紙(横向き)にタイトルと日付を書く
・タイトルの下に現状・解決策・アイデアなどを書いていく
・本文は4~6行
・1ページを1分くらいで書く。とにかく速く書く。
・分野別にまとめて後日見直す

といったことを行います。

メモ書きの一番の効果は頭が整理されて自分が何を考えているのかが明確になるということです。頭がモヤモヤしている時にとりあえず自分の考えていることをひたすら書いていくと、頭ではまとまっていなかったことが何故か紙の上でまとまっていきます。例えば課題に関して自分が思っていることを列挙すると、「ああそういえばこういうことも考えないといけないな」ということが浮かんできて、それに対してどうすべきかを考えることができます。

私がメモ書きにすることの多くは「今後どうすべきか(to do list)」と「課題の現状認識と解決策」に分類することができます。例えば今日は何をすべきかを考える時、まずは自分のすべきことをリストアップし、各項目に対する所要時間と優先度を考えながら、今日どのタイミングで行うかを頭で考えるよりもずっと速く導き出すことができます。研究やその他自分が持っている悩みに対してはまず課題がどういうものなのかを列挙することで現状を正確に認識することができます。更にその課題を解決できそうな案を列挙することで良いアイデアが浮かんでくることもあります。頭の中だけで解決策を考えることはできないことではないと思いますが、メモ書きをしたほうが圧倒的に頭の中が整理されるのでより良いアイデアをより速く導き出せるような気がします。

メモ書きを継続して行うことで頭の整理がより効率的にできるようになりましたし、メモしない状態でも思考の整理と現状認識の速度が上がったような気がします。毎日10ページ書くのは1週間くらいしかやっていないので本当か?という感じもしますが今後変化があれば報告したいと思います。

実は私は紙に書くと言うよりもEvernoteに記録している方が多いんですけどね。。。赤羽さんはいつでもどこでも書ける紙を使うのを推奨していますが、書くよりタイプする方が速く書けるというのと、検索・タグ機能が便利というのと、モチベーションを維持するにはPCの方が良いという理由がありまして、最近ではEvernoteをメインで使っています。

赤羽さんは「とにかく毎日10ページ書くように」と仰っています。1日10ページでなければメモ書きは数年間行なっていますがやはり最低10ページ書いた方が良いなと最近思うようになったので、頑張って毎日10ページ書くのを続けたいと思います。

4/13/2012

留学用の奨学金にアプライした感想

前回のポスト(留学における奨学金の重要性)をご覧になっていない方はそちらから読むと良いかもしれません.

私はFOSという奨学金に内定しましたが,それ以外にも4つほど奨学金にアプライしました.ひとつは書類選考で落選,もうひとつは学内選考で落選,残る2つは最終面接まで行きましたが先にFOSから内定通知が来たこともありまして,面接は辞退することにしました.色々と経験していく上で感じたことをここにまとめておこうと思います.


・学内選抜
奨学金には自分でその財団に直接アプライする場合と大学の事務に提出して学内で推薦者を決める場合の2タイプが存在します.東大や京大となると留学を希望する人はたくさんいると思いますし学内で推薦者を選ぶ方が厳しい道のりではないかと思います.選考基準はよくわからないのですがおそらくは業績や授業の成績・英語のスコアをみて決めているのだと思います.私が出願した奨学金の中には2つ学内選抜を行うものがありましたが,選考を通ったのはひとつだけでした.片方だけ落ちたのは英語の点数などの選考基準が違ったからかもしれません.

・奨学金による選考基準の違い
奨学金の出願書類をみているとその奨学金が何を重視しているかがわかると思います.家計の状況を細かく書かせるところもあれば,研究計画を細かく書かせるものもあります.英語の点数を書かない奨学金もありますし,大量にひたすら手書きで文字を書かせる奨学金もあります.奨学金にはそれぞれ特色があるのでその見極めが必要かなと思います.というのは,自分が条件を満たしている奨学金がいくつかあってもその奨学金に全てアプライする労力を使うのはもったいないと思うからです.10個位出してたくさん書類を書いても自分に向いてない奨学金は出願する手間がもったいないので出さないほうが良いのではないかと思います.書類をたくさん書く時間があるならもっと少ない数で内定する確率を増やしたほうがいいのではないかと思います.

・成績と業績
奨学金によって見るところは微妙に違うと思うのですが,結局のところ,成績がとても良くて研究業績がとても良い人が奨学金をゲットすることが出来るのかなと思ったりします.奨学金を出す側としてもできるだけ優秀な人を支援したいと思うでしょうし,そういう人の方が海外の大学院に合格して留学後も活躍してくれるだろうと考えるはずです.そう考えると学部の頃からできるだけいい成績を取っておいて,研究室に配属されたら教授がコイツはできると思うくらいの研究成果を出すしかないと思うんですよね.これは海外の大学院に合格できる条件とも同じだと思います.結局のところ成績が良く,研究業績が優れている人を海外の教授も欲しがるでしょうし.平凡な結論になってしまいましたが,私は学部時代(駒場時代)の成績が非常に悪かったので本郷・修士の成績と研究業績でなんとかカバーしている状態でした...学部卒で留学しようとしている人は特に研究業績がアピールできないので授業でいい成績をとれるよう頑張ってください.

4/11/2012

留学における奨学金の重要性

私がアメリカの大学院から合格通知をもらうことができたのは奨学金によるところが大きいのではないかと思います.昔は「本当に優秀な人なら奨学金が無くてもオファーが来るさ」と思っていたのですがそれほど自分は優秀ではありませんし奨学金に対する考え方もかなり変わってきたのでそのあたりのことをここにまとめたいと思います.

アメリカの理系の大学院の場合,研究室が学生の生活費や学費を支払うResearch Assistant(RA)制度がありますが,アメリカの大学院は学費が非常に高いので学生ひとりを1年間養うのに5万~6万ドルくらいかかってしまいます.研究費が豊富な研究室は学生を沢山持つことができますが,研究費がない研究室は学生が少なかったりします.有名で成果を出している研究室でも企業からお金をもらえず学生が韓国人ばかり,という研究室もあったりします(おそらく韓国の留学生はLGやサムスンから奨学金をもらっているのだと思います).

University of California系列は特殊な事情がありまして,カリフォルニア州の住民と非住民で学費が倍くらい違います.
http://registrar.berkeley.edu/Default.aspx?PageID=feesched.html
これは去年のデータですがBerkeleyのGraduate StudentはNonresident Supplemental Tuitionが$7,551(1学期あたり)必要で,合計額はResidentは$7,492.25に対してNonresidentは$15,043.25となっています.年間で1.6万ドルも違うなんて研究室としても留学生にはResident以上の働きをしてもらわないと困るだろうなとか思ったりします.UC系列の研究室で,メンバーに留学生がいないのをウェブページで見たりすると「この研究室はお金ないのかな」とか思ってしまいます.そういった研究室を希望する場合は自分で奨学金を持っておくということも非常に大事だと思います.

4/07/2012

ライバルであり戦友である関係

留学するにあたりいくつかの奨学金を申請しましたが面接に行くと他の志願者にも会う機会があります.その人達に志望校を訊くと私と同じ大学・学科名を答える人もたまにいます.それを聞くと「ああ,この人とは競い合うことになるのか...」と思うわけです.また,私と同じ学科にもまれに留学を志す人がいたのですが,同じ学科にいるということは志望する大学や学科が被る確率が高いということで,さらには研究室まで私と同じということがあります.そうなると非常に複雑な気分になります.

海外の大学に出願するにはできるだけ色々な情報を持っておくことが重要になります.しかし出願しようとしている人は私の周りにほとんどいない場合が多いので情報収集はほぼ一人でやることになります.これが本当に時間がかかるし面倒臭い.しかし周りに出願しようとしている人がいると情報を共有することができ手に入る情報量が格段に増えます.情報は志望する大学・学科に近い情報であるほど有用ですが,有用な情報を持っている人ほど,自分と同じ大学を志願する人になるというのが難しいところであります.色々と情報交換できる相手,だけど同じ学科に出願するという微妙な関係を私もこの一年で経験しました.